【爪検診】酷い手荒れから爪の根本が抉れてきた
「ある日、突然爪の根本が抉れてきた」というご相談で、兵庫県の方が爪検診の予約を頂きました
少し前から酷い手荒れもあり、とても不安なお気持ちで爪検診を受けてくださいました
爪検診と原因の特定
拝見すると、爪質や爪の抉れ方に特徴があり、通常の炎症や外傷では無いと感じました
過去に服用した薬剤の影響が考えられたため、詳しくお伺いしたところ「子どもの頃、アトピー性皮膚炎で薬を服用していた」とお話しくださいました。
「やっぱり爪は過去の体の記憶を映している」と改めて感じた症例でした。
爪に現れる過去の記憶
爪は小さな鏡のように体を映し出す器官です。
現在の体調だけでなく、過去の病歴や治療歴をも記憶しています。
生まれてから現在までに強い薬を継続的に使用していたり、化学療法を受けた経験があると、その影響が年月を経て爪に現れることがあります。
治療中や直後に爪が薄くなったり変色したり、爪周囲が炎症を起こすことは広く知られていますが、こうした変化が数年後、あるいは十数年経ってから突然現れるケースも少なくありません。
今回のお客様も「まさか昔の薬が爪に出てくるなんて思わなかった」「手荒れのせいだと思っていたので驚いた」とお話しされていました。
爪検診を通してご自身の体の歴史を知り、これから先どうケアしていけば良いのかが見えてきたようで、最後には少し安心した表情になられたのが印象的でした。
放置することの危険性
爪に出る副作用をそのまま放置してしまうと、爪の機能を失う恐れがあります。
手指への影響
• 細かい動作がしにくくなる
足指への影響
• つま先を上げる力が弱くなる
• 蹴り出す力が低下する
• 年齢を重ねた時に歩行困難につながる可能性
ハワイでの経験から見えた日本の現状
ハワイで勤務していたサロンでは、病院と連携し、強い薬を服用している方の爪の機能を維持するための施術を行っていました。
ハワイでは治療後に数年経って副作用が現れるケースはほとんどありませんでしたが、日本では過去の病歴と爪の関係があまり知られておらず、気づかないまま過ごしている方が多いのが現状です。
過去に強い薬を一定期間使用した経験がある方は、爪に現れる小さな変化を軽く見ず、注意していただきたいと思います。
爪は指先や足先の機能を守る大切な存在であり、同時に自分の体の歴史を語るサインでもあります。気になる変化を感じた時は、どうぞ早めにご相談ください。
いつもありがとうございます。