大阪市内の高齢者施設で感じた爪の役割と機能を守る大切さ
大阪市内の高齢者施設へお伺いし「爪の機能を再生させる施術」を行ってきました。
高齢者の方々の爪を拝見すると、特に多かったのが 巻き爪 と 真菌感染(爪白癬)の後遺症 です。
黄色く変色した爪は「真菌感染の後遺症」
中には、爪が黄色く変色している方も多く見られました。
この状態は今、感染しているのではなく、過去の真菌感染が処置されずに残ってしまった跡であることがほとんどです。
一度感染した際に
• 放置されてしまった
• 適切な処置が行われなかった
• 自己判断でケアしてしまった
その結果、爪質そのものにダメージが定着してしまうのです。
日本では見た目ばかり改善しようとしてしまう
日本では、真菌感染=「見た目をキレイにしたい」という意識が強く、本来最も大切にすべき 爪の機能の回復が置き去りにされがちです。
しかし、爪が果たす役割は見た目だけではありません。
爪は自力で回復できない「機能器官」です
爪には筋肉のような回復力がありません
真菌感染による爪トラブルが薬剤によって見た目がキレイに戻ったとしても、失われた爪の機能は自然には戻りません。
そのため、高齢者の方々では、
• 歩行が不安定になる
• 指先に力が入らない
• 足爪が機能せず、体のバランスが崩れる
といった問題が起こりやすくなります。
ハワイでは“爪=体を支える要”として幼少期から教育がある
ハワイで勤務していた際、「足の爪は体を支える要(かなめ)」 と言われるほど重要視されていました。
幼少期から
• 爪の機能
• 正しい爪の切り方
• 爪の状態チェック
を専門家が定期的に行う仕組みがあり、そのため、爪が重症化するケースはほとんどありません。
爪の機能を失えば、歩行にも生活にも大きく影響するという認識が社会全体に根付いているのです。
日本の高齢者の歩けない原因は、実は爪の機能不全にある
日本に帰国し、高齢者の爪に関わる中で強く感じることがあります。
それは、
「爪の機能不全」が歩行困難や寝たきりを引き起こしているケースが非常に多いということ。
海外と比べ、高齢者の足爪の状態に大きな差があるのは、幼い頃からの「爪教育」の有無が大きく関係していると感じています。
爪の役割が回復すれば、歩行・姿勢・生活も変わる
爪は小さな器官ですが、その役割はとても大きいものです。
• 立つ
• 歩く
• 踏ん張る
• 体を支える
• 指先を守る
爪が正しく機能するだけで、高齢者の方々の 歩行の安定性や生活の質が大きく改善します。
今回の高齢者施設でも、巻き爪・変形・後遺症を抱えながらも、「痛いけど諦めていた」という方が多くいらっしゃいました。
爪が役割を果たすだけで、歩行が安定し、転倒リスクを減らし、毎日の生活がラクになります。
小さな爪の変化が、、、
その方の未来を大きく変えることがあります。
高齢者の爪は、ただの「伸びた爪」ではありません。
その方の歩行、生活、姿勢、そして未来を支える大切な体の器官です。
これからも高齢者の方々が少しでも楽に、安全に歩けるよう、爪の役割を伝え機能を回復する施術を続けてまいります。


