オンライン爪検診で増えているご相談
大人の爪噛み「ただの癖」で片付けられない深刻な理由
「気づいたら爪を噛んでしまっている」
そんな声をいただくことが、最近とても増えています。
子どもの頃、不安やストレスを紛らわせるために始まった爪噛み。
しかし問題は、無意識だからこそ止められないという点にあります。
そしてもう一つ大切なのは、爪噛みを続けることで 指先の機能そのものが確実に低下していく という事実です。
爪を噛むことで起こる指先の機能低下
爪は見た目を整えるだけの存在ではなく、指先で非常に重要な役割を果たしています。
• 指先を支える
• 力を出すときにサポートする
• 物をつかむ・押す動作を助ける
• 吸盤のように密着を高める
爪噛みにより深爪になり、上記の働きが弱まり、年齢を重ねるほど次のような症状として現れます。
• 物を落としやすい
• 手先が滑る
• 細かい作業がしづらい
• 手の震えや痺れが気になる
「ただの癖だから」と放置されがちな爪噛みですが、日常生活に必要な動きが損なわれるという点が、看過できない大きな問題です。
爪周りの炎症は小さな傷から細菌が侵入することで起こる
爪や指先を噛むと、目に見えない小さな傷が日常的に作られます。
その傷口から細菌が入り込み、爪周囲炎という強い炎症を引き起こします。
炎症が悪化すると、
• 赤く腫れる
• ズキズキとした強い痛み
• 触れないほどの熱感
といった症状が現れ、生活に支障をきたすことも珍しくありません。
爪周囲炎は誰にでも起こり得る
爪噛みだけではなく、
• 除光液の誤った使い方
• ジェルネイルなどによる刺激
• 甘皮の過度な除去
• 間違ったネイルケア
• 過去に服用した薬による副作用
といった様々な要因で発症するため、誰にでも起こり得るトラブルです。
そして最も深刻なのは、炎症が悪化すると指先の切断につながるケースが実際に存在するということです。
以前、爪噛みにより施術を中断されていた方から、「感染症で指先を切断しました。施術を再開していただきたいです」というご連絡をいただいたことがありました。
胸が痛む事例ですが、爪噛みがもたらすリスクの大きさを物語っています。
爪噛みは治せる癖。指先の機能は回復できます
爪噛みは決して珍しい行動ではありません
ただ、放置すればするほど爪や指先への負担は大きくなっていきます。
• 気づくと噛んでしまう
• 炎症を繰り返す
• 爪の形がどんどん短くなる
もし今、このようなお悩みがあるなら、一度ご相談ください。
爪は、毎日の生活に欠かせない大切な体の一部です。
正しいケアとサポートを続けることで、低下した機能は必ず取り戻せます。


