ちゃんとできていない気がする
発達障害のお子様の爪切りに悩む保護者の方へ
親子向けの講座や爪検診で、発達障害のお子様をもつ親御さんから、こんなお声をよく耳にします。
「爪切りくらい、できて当たり前なのに」
「どうしてうちの子は、こんなに嫌がるんだろう」
切らせてくれない。
暴れてしまう。
泣いてしまう。
そして最後には、、、
「私のやり方が悪いのかな」と、自分を責めてしまう。
それは「親のせい」ではありません
爪切りがうまくいかないとき、多くの保護者の方が「ちゃんとできていない気がする」とおっしゃいます。
ですが、それはあなたのせいではありません。
発達障害のあるお子様にとって、爪切りは
大人が思っている以上に、心と体に負担のかかる行為です。
• ハサミの冷たさ
• 「パチン」という音
• 切った後の皮膚の違和感
そのすべてが重なって、「嫌だ」という行動として表れているだけなのです。
「できない」のではなく「つらい」だけ
爪切りを嫌がる姿を見ると、どうしても
「わがままなのかな」「甘やかしすぎかな」
と思ってしまいがちです。
でも多くの場合、それはできないのではなく、つらいだけです。
お子様は言葉でうまく説明できない分、体や行動で必死に伝えています。
頑張っているからこそ迷ってしまう
爪を短くしてあげたい。
ケガをしないようにしたい。
周りに迷惑をかけないようにしたい。
その思いがあるからこそ、どう切ればいいのか分からなくなり、迷ってしまうのは当然です。
全部きれいに切らなくていい
講座や爪検診でお話しする中で、多くの保護者の方が「全部きれいに切らなきゃいけないと思っていました」とおっしゃいます。
でも「無理に切らない」「嫌がる日はやめる」それも立派なケアです。
切らない勇気も、愛情のひとつです。
正解は一つじゃありません
発達障害のお子様の爪切りには、「これをすれば必ずうまくいく」という唯一の正解はありません。
その子の感じ方、タイミング、体の状態によって、正解は毎回変わります。
だからこそ「今の状態を知る」ことが大切です。
ひとりで抱え込まなくて大丈夫です
爪のことは、小さな悩みに見えるかもしれません。
でも毎日積み重なると、心の負担はとても大きくなります。
「これであっているのかな?」そう感じたときは、一度立ち止まって、状態を確認してみてください。
同じように悩んでいる方の心が少しでも軽くなれば幸いです。


