「力士と爪周囲炎」“爪のまわり”が土俵人生を左右することも
力士の方と関わらせていただく機会がありますが「足爪まわり」のトラブルにお悩みの方は多いです
特に「爪周囲炎」が力士の方にとってかなり厄介です
爪周囲炎ってどんな症状?
爪のまわりが…
•赤く腫れてきた
•押すと痛い
•ジンジン熱をもってる
•時には膿がたまってしまうことも
ささくれや、小さな切り傷から菌が入って炎症を起こす、“爪のまわりの炎症”です
なぜ力士に多いの?
実際に関わらせていただいている力士の方々も、よく足のトラブルを抱えていらっしゃいます
理由はいくつかありますが…
裸足で稽古
土の上での取組、細菌が入りやすい環境、ほんの小さな傷も感染の入り口になりやすいんです
自己流の爪切りで悪化
ささくれを無理に引っ張ったり、爪を深く切りすぎてしまったり、指に合わない爪の形に切っていたり
ちょっとした処理のつもりが、かえって症状を悪化させてしまうこともあります
爪のトラブルが取組に影響する!?
「ちょっと赤いだけでしょ?」
そう思ってしまいがちですが、爪まわりの痛みは本当にバカにできません
歩くのも痛い
踏ん張れない
重心がズレる
実際、爪周囲炎が原因で休場になる力士の方もいらっしゃいます
爪はただの飾りじゃないんです!
爪って、「見た目の問題」と思われがちなんですが、体の土台を支える、大事な“機能器官”です
•爪があるから、力を込めて踏ん張れる
•爪があるから、指先の感覚が保たれる
•爪があるから、体のバランスが取れる
つまり、爪の機能が万全であることが、全身のパフォーマンスにも関わってきます
力士の方々と接する中で改めて感じているのは、「小さな足先が、全身を支えている」という事実です
現代は日々たくさん歩いたり、立ちっぱなしだったり、ヒールやスニーカーで足に負担がかかっている方も多いです
「ちょっと赤いだけだから」と見過ごさずに、たまにはご自身の爪まわりも、ぜひじっくり見てあげてください