爪が割れた…それは「爪のSOS」かもしれません
「親指の爪が割れた」とご相談をいただきました。
健康な爪は、ある程度の柔軟性を持っているため、よほど強い衝撃がない限り割れたり折れたりすることはありません。
しかし今回のクライアント様の爪は、本来あるはずの「爪の一番上の層」が剥がれ、全体的に脆くなっていました。
つまり、見た目以上に「爪本来の役割や機能」が衰えている状態です。
爪が割れることより怖いのは「機能の低下」
爪はただの“硬い板”ではなく、私たちの体を支える大切な「機能組織」です。
一度割れてしまっても、見た目は伸びていくように見えますが、実は爪には自力で再生する能力がほとんどありません。
そのため、割れたまま・欠けたまま放置してしまうと、次のような機能低下が起こります。
• 歩くときの蹴り出す力が弱くなる
• つま先を上げる力が出にくくなる
• 指を動かす・戻す力が低下する
• 踏ん張る力が落ちる
これらの機能が失われると、足全体のバランスが崩れ、やがてはアーチの低下・外反母趾・内反小趾・足の変形・膝や腰の痛みへとつながっていきます。
割れたときこそ「正しいケア」が大切
爪が割れたり折れたりしたときは、、、
「とりあえず切る」「自然に伸ばす」ではなく、”指の形や皮膚の状態に合わせた”適切な切り方”をすることが大切です。
それにより、爪の機能をこれ以上悪化させず、再び健康な爪が生えてくる土台を守ることができます。
爪はあなたの“歩く力”を守る存在
爪は、ただの「飾り」でも「保護板」でもありません。
私たちが歩く・立つ・踏ん張る――そんな日常の動きを支えてくれているのが、爪の本来の役割です。
だからこそ、「割れた」「欠けた」サインを見逃さず、早めに正しいケアを行うことが大切です。
いつもありがとうございます。
これからも爪の機能を通じて、皆さまの健康をサポートしてまいります。