爪に黒い斑点が…それ、もしかして「出血」かもしれません
「爪の先に黒い点がある」
「いつの間にか黒い線のようなものができていた」
そんな経験はありませんか?
実はその黒い斑点の正体は、“爪の中の出血”であることが多いです。
爪の黒い斑点の正体
爪の下には「爪床(そうしょう)」という皮膚の層があります。
この部分に小さな傷や衝撃が加わると、毛細血管が破れて出血が起こり、爪の中に黒い斑点として現れるのです。
例えば――
・爪先を何かにぶつけた
・強く押し込むように使った
・爪切りで深爪した
など、自覚がないほどの小さな衝撃でも出血は起こります。
病気が関係している場合も
爪の出血は外的な衝撃以外にも、
乾癬(かんせん)やリウマチ性関節炎などの疾患を持つ方に起こりやすい傾向があります。
また、手足すべての爪(20本)に黒い斑点が出る場合は、まれに細菌性心内膜炎という心臓の感染症のサインであることも。
黒い斑点が複数の爪に出ている場合は、早めに皮膚科や内科を受診してください。
放置してはいけない理由
爪は自力での回復能力がありません。
出血が自然に消えても、爪の内部ではダメージが残り、機能低下が進んでいることがあります。
放置すると次のような不調につながることもあります。
• 指を動かす力の低下
• 物を掴みにくくなる
• 指先の感覚が鈍る
• 手足が滑りやすくなる
• 手先のしびれや震え
• 腱鞘炎などの発症リスク増加
つまり、「黒い斑点」は単なる見た目の問題ではなく、“爪の機能が損なわれているサイン”なのです。
適切なケアが爪の健康を守る
出血を見つけたら、まずは放置しないこと。
爪に負担をかけないよう保護し、専門的なケアで爪の機能を守ることが大切です。
爪は見た目を整えるためのパーツではなく、
「指を動かす・掴む・感じる」ための重要な器官です。
小さなサインを見逃さず、早めのケアで機能の衰えを防ぎましょう。
• 黒い斑点は爪下出血の可能性が高い
• 小さな衝撃でも起こる
• 複数の爪に出る場合は疾患のサインのことも
• 爪は自力で回復しない
• 放置すると機能低下・手先の不調につながる
爪は、あなたの健康状態や生活習慣を映し出す“鏡”のような存在。
黒い斑点を見つけたら、「ただの出血だから」と放置せず、爪を守る一歩を踏み出しましょう。



