爪が身体を支える仕組みと正しいケア
「爪先が白くなっているから、ここまで切ればいい」と思っていませんか?
実はその白い部分こそ、爪の機能が低下しているサインかもしれません。
爪先が白くなるのはなぜ?
それは「爪が指先から浮いている」状態
本来の爪は桜貝色をしています。
これは、爪の下に血流が通り、爪が指先の組織としっかり密着している証拠です。
一方で、爪先が白く見えるのは、、、
爪が指先から浮き上がり、密着機能が失われている状態です。
つまり、爪が本来果たすべき支える・伝えるという機能が低下しているサインなのです。
爪の機能が低下するとどうなる?
爪は単なる飾りではありません。
指先に力を伝えたり、姿勢や動作のバランスを支えたりと、身体の機能に深く関わっています。
爪の密着が失われると、体の使い方そのものに影響が出てしまいます。
手の爪で起こりやすい機能低下
• 指先が滑りやすくなる
• 細かい物をよく落とす
• ビンの蓋を開けるなど、力が入りにくい
• 指の動きがぎこちなく感じる
• (悪化すると)しびれや震えを感じる
足の爪で起こりやすい機能低下
• 歩行中につまずきやすい・滑りやすい
• 踏ん張りが効かず、体の安定性が低下
• 外反母趾・内反小趾などの足の変形
• 足のアーチが崩れ、膝や腰の痛みにつながる
• スポーツ時に靭帯を痛めるリスクが高まる
小さな爪でも、その機能が低下すると全身のバランス・筋肉・神経機能にまで影響を及ぼします。
「白い部分で切る」が危険な理由
日本では「爪の白い部分=伸びた部分」として切る習慣があります。
しかし実際は、その白い部分こそが機能を失い、指先から浮いた爪なのです。
ここを目安に深く切ってしまうと
• 巻き爪
• 陥入爪(かんにゅうそう)
といった痛みを伴うトラブルが発生し、爪の機能をさらに損なってしまいます。
一度機能が失われると回復には時間がかかるため、正しい切り方を知ることがとても大切です。
※なお、乳幼児期の爪はまだ発達段階にあるため、白い部分を切っても問題ないケースもあります。ご心配な場合はご相談ください。
爪は「身体を支えるセンサー」
爪は、指先の感覚・力の伝達・姿勢の安定など、身体全体を支える“センサー”のような存在です。
「白い部分を切る」という何気ない習慣が、爪の機能を失わせてしまうことがあります。
今日からは、見た目よりも機能を守る意識を。
爪がしっかりと身体を支える力を取り戻せるよう、日々のケアを大切にしていきましょう。
「自分の爪が正しく機能してるか知りたい」
「切り方やケアの方法を学びたい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの爪の機能を回復させるためのサポートをいたします。
いつもありがとうございます。


