爪の表面や裏側にできる「角質」
実はこれ、爪を守るために必要な存在です
角質は外部刺激から爪を保護し、爪が正常に機能するために欠かせません。
しかし、この角質が過剰に増えてしまうと、爪トラブルの原因になります。
特に注意してほしいのが、
巻き爪気味の方・高齢者・スポーツをしているお子様です。
角質が増えすぎると、爪はどうなる?
角質が必要以上に増えると、
• 手足の水分を奪い、乾燥しやすくなる
• 手荒れや足裏のガサガサひび割れが起こる
• 爪そのものの機能が低下する
といった変化が起こります。
さらに角質は、真菌(カビ)の温床にもなります。
巻き爪の方・高齢者・スポーツをしているお子様は
「爪の裏側」に角質が溜まりやすい
巻き爪の方や高齢者、スポーツをしているお子様は、爪の裏側に角質が溜まりやすい傾向があります。
• 爪の裏側が見えにくく、気づきにくい
• 蒸れやすい環境になりやすい
この「見えない角質の蓄積」が、
• 圧迫感
• 歩行時の違和感
• 繰り返す痛み
につながっているケースは少なくありません。
その角質、爪水虫の原因になることも
爪の裏側に溜まった角質は、白癬菌などの真菌にとって、非常に好都合な環境です。
これが進行すると、爪白癬(いわゆる爪水虫)につながることがあります。
爪白癬の主な特徴
• 爪の色が白や黄色に濁る
• 爪が分厚くなり、表面がボロボロする
• 爪の下がカサカサし、粉を吹いたようになる
爪白癬は痒みがほとんどないため、「ただの変色」「年齢のせい」と放置されがちです。
放置すると起こる3つのリスク
爪白癬や角質トラブルを放置すると、
1. 家族に感染する
剥がれた爪のかけらから、バスマットなどを通じて菌が広がります。
2. 他の指に広がる
1本だったものが、複数の爪に及ぶこともあります。
3. 治りにくくなる
爪は硬いため、放置するほど改善に時間がかかります。
爪の裏側の角質ケアは「削ればいい」ではない
「角質が原因なら取ればいい」と思われがちですが
爪の角質ケアは非常に難しい技術です。
• 取りすぎると、爪を守る機能が失われる
• 表面や裏側を傷つけると、爪の機能が低下する
• 間違ったケアは、巻き爪を悪化させる
この角質除去の技術は日本ではほとんど行われておらず、私自身、ハワイで勤務していた頃、この角質除去を安全に行えるようになるまで、かなり苦労しました。
角質は「取る・取らない」ではなく、「残す量を見極める」ことが何より重要です。
今日からできる、真菌を寄せ付けない3つの習慣
真菌は皮膚に付着してから侵入するまで、約24時間かかると言われています。
① 泡でやさしく洗う
② しっかり乾かす
③ 共用アイテムに注意する
巻き爪・陥入爪の痛み、その原因は「裏側」かもしれません
形だけを見てケアするのではなく、「爪の裏側で何が起きているか」に目を向けることが、
トラブル改善への近道です。
「最近違和感がある」
「痛みを繰り返している」
そんな時は、早めに状態を確認し、
正しいケアを選んでください。
巻き爪や痛みの原因は、
**見た目では分からない「爪の裏側の状態」**にあることも多くあります。
「病院に行くほどなのか分からない」
「削っていいのか迷っている」
そんな段階でも構いません。
気になる方は、一度状態を確認することをおすすめします。



