施設スタッフ向け講座でお伝えした、見落とされやすい視点
「爪」と聞くと、多くの人は「美容」や「伸びたら切るもの」というイメージを持たれます。
しかし、介護現場やリハビリの視点で見ると、爪は全く別の重要な役割を担っています。
爪は「力」を生み出す土台
実は、指先の骨は爪の中央あたりまでしか存在しません。
骨のない指先が、なぜ物をしっかり掴めるのか?
それは
「爪」が力を受け止め、支えているからです
爪があることで可能になること
• 指先の鋭い感覚: 爪の「圧」があるからこそ、微細な感触がわかります。
• 細かい作業: 爪が支えとなり、指先に力が効率よく伝わります。
• 力の調整: 骨のない先端部分のパワーを、爪が作り出しています。
もし爪がなければ…
物をつかむ、つまむ、指先に力を込めるといった動作は、非常に困難になってしまいます。
「機能不全の爪」が招く、意外な弊害
ここでいう「機能不全」とは、特別な病気だけを指すのではありません。
• 深爪(短すぎる)
• 薄すぎる・厚すぎる
• 変形している
これらは単なる見た目の問題ではなく、握力の低下、感覚の鈍化、疲れやすさといった「身体機能の低下」に直結します。
爪は「生活の質」を映す鏡
手の爪の機能低下は、日常生活のあらゆる場面に波及します。
• 食事・更衣: お箸を持つ、ボタンを留める動作が不安定に。
• 読み書き: ペンを握る力が弱まる。
• セルフケア: スマホ操作や身の回りの動作が困難に。
特に高齢者ケアにおいて、「爪の変化」は「生活機能の変化」のサインです。関節や筋力には目が向きやすいですが、実は「爪」こそが自立支援の盲点になっています。
爪ケアは「機能ケア」である
爪を整えることは、単なる清潔保持や美容ではありません。
手先の安定を守り、自分らしい生活を続けるための入り口。
それが「手の爪」のケアなのです。
「爪の状態が気になる」「施設での専門的な講座を検討したい」という方は、ぜひ下記より詳細をご確認ください。



