「爪検診を始めた理由」最終回
ハワイでさまざまな現場で施術をさせていただく中で、爪は身体の一部だということを知りました。
自分自身の手の爪がペラペラで、箸が持てない状態だったこと。
長年悩んでいた巻き爪が、足の重心や姿勢にまで影響していたこと。
そうした経験を通して、爪と身体は深くつながっていることを実感しました。
そして帰国後、多くの方の爪を拝見してきました。
その中で何度も感じたことがあります。
もっと早く知っていれば、防げたかもしれない。
ということです。
ですが現実には、よほどの痛みや変形が出てからご相談に来られる方がほとんどです。
そして、その時初めて、
「爪って身体と関係があったんですね。」「もっと早く知っていればよかった。」
そんな言葉を何度も聞いてきました。
実際に、
手先に力が入りにくく、物を落としやすくなっていた方。
歩き方が変わっていたことに、ご自身では気づいていなかった方。
つま先を上げる力を十分に作り出せず、転倒しやすくなっていた方。
爪のトラブルでご相談に来られ、そこで初めて爪の機能や身体とのつながりを知り、ご自身の生活への影響に気づかれる。
そんな場面を何度も見てきました。
もちろん、その時点でもできることはあります。
ですが、もっと早く気づいていれば、ここまで悪化せずに済んだかもしれない。
そう思う場面に、これまで何度も出会ってきました。
だからこそ思うのです。
血液検査や健康診断、歯の定期検診のように、爪も定期的に状態を確認する機会があってもいいのではないか、と。
そうすれば、小さな変化に早く気づくことができます。
正しい爪の切り方を知るきっかけにもなります。
必要以上に悪化する前に、対策を考えることもできます。
だから私は、施術を受ける方だけではなく、
遠方で来店が難しい方や、まだ施術が必要な状態ではない方にも
今の爪の状態を知っていただく方法として、「爪検診」を始めました。
爪検診は、悪くなった爪を見つけるためのものではありません。
悪くなる前に気づくためのものです。
5年後、10年後も、自分の手足で当たり前の日常を送り続けるために。
今の爪が、未来の身体にどんなサインを出しているのかを知るための時間です。
これまで多くの方の爪を拝見してきたからこそ、
痛くなってからではなく、
困ってからでもなく、、、
「何もない今」だからこそ、一度ご自身の爪と向き合っていただけたら嬉しく思います。



